日中、いつも通りに元気に過ごしていました。
しかし夜になるとグズりだし、熱を測ってみると発熱していました。
病院へ行こうとも夜だとかかりつけの病院が当然開いていません。
そこで救急へ行こうか様子を見てみようか悩んだことありませんか?
ここでは赤ちゃんの救急病院へ行くタイミングについて説明していきます。
救急病院へ行く参考にしてもらえばと思います。
急な発熱・嘔吐・けいれん、ひきつけ・下痢は救急が必要か
発熱
38度以上の発熱でも急いで救急へ行く必要はありません。
赤ちゃんは基本的には短時間で回復することが多いです。
急に症状が出ているが、一刻を争う病気にはめったになりません。
夜間は病院スタッフも少なく、限られた制約の中での診察となります。
従って本当に救急へ行く必要があるのか見極める必要があるのです。
発熱の場合は、37.5度から40度ぐらいまでは変動するので他に症状がなければ救急へ行く必要はありません。
しかしおしっこが出ない、水分が取れない、寝れないなどの症状がある場合は救急で診察してもらった方がいいです。
乳幼児は体温が元々高いため平熱でも37度超えることがあります。
普段から平熱を把握しておきましょう。
もし発熱したら水分補給をし、こまめに着替えをさせます。
寒そうなら暖かく、暑そうなら涼しくしてあげます。
冷却シートは6ヵ月までの赤ちゃんには注意しましょう。
シートがずれ、口・鼻をふさぐ可能性があります。
嘔吐
危険な病気の可能性があるときには救急へ行きましょう。
危険な病気とは、「小腸閉塞症」「幽門狭窄症」「頭蓋内出血」「脳腫瘍」などです。
赤ちゃんは普段からよく吐きます。
それは胃が十分に発達していないからです。
母乳・ミルクを飲みすぎてしまうの口元からタラリと吐いたり、ゴボっと吐いたりもします。
嘔吐物が白・乳白色であれば特に重要な病気の可能性はありません。
しかし嘔吐物が緑色の場合は「小腸閉鎖症」の疑いがあります。
また母乳・ミルクを飲んで5分以内に吐く場合は「幽門狭窄症」の可能性があります。
「頭蓋内出血」は出生後すぐに発症することがほとんどです。
頭部に強い衝撃によりおこります。
「脳腫瘍」は寝起きに嘔吐することが特徴です。
寝起きで機嫌が悪く、食欲がなかったり、普段と様子が違っていたら注意しましょう。
これらの場合はすぐへ救急へ行きましょう。
他に嘔吐が続く、顔色が悪い、目つきがおかしいなどの症状があればすぐに病院へ行きましょう。
赤ちゃんが大量に吐いてしまったら、まず口元を優しくふき取り、上体を縦に抱っこします。
嘔吐物が黄色だったり、噴水のように大量に嘔吐した場合は少しの間様子をみましょう。
症状が安定するまで無理に動かさず安静にします。
そして嘔吐を繰り返すと脱水症状になる恐れがあります。
嘔吐をしてしまってから1時間後ぐらいから少しずつ水分補給していきます。
まずは一口から始めましょう。
母乳やミルクを飲まない場合には、白湯・お茶などを試してください。
そして頭を打っていなくても、意識障害のある嘔吐は命に関わる病気の可能性が高いです。
赤ちゃんは嘔吐しやすいですが、基本的に食欲もあり、機嫌が良ければ心配いらないです。
けいれん・ひきつけ
赤ちゃんのけいれんは、様子をよく観察してから状況によって救急へ行くか判断します。
ぐっすり寝ていた赤ちゃんがいきなり激しくけいれんし、焦った経験ってありませんか?
意外と赤ちゃんってけいれんしやすのです。
けいれんでも色々な種類があります。
それは赤ちゃんの色々な部分が未発達だからです。
大人よりも圧倒的に赤ちゃんの方がけいれんは起きやすいのです。
月齢が進むにつれてけいれんは減ってきます。
赤ちゃんのけいれんで一番多いいのは「熱性けいれん」です。
このけいれんは、38度以上の発熱時に起こります。
生後6か月から5歳ぐらいが起こりやすいです。
「熱性けいれん」は、短時間でおさまります。
そして麻痺など生じることなく、命の危険性はほとんどありません。
ただし、見分けがつきにくいため必ず病院へは行くようにしましょう。
救急へ行く場合は、
- けいれんが5分以上
- 初めてのけいれん
- 6か月未満
- 発熱していない
- けいれんい左右差がある
- 嘔吐、失禁がある
- 頭を打った
- 繰り返しけいれんした
これらの項目で1つでも当てはまる場合には、救急へ行きましょう。
それ以外の
- 何度もけいれんを経験し、診断がついている
- けいれんがおさまり、短時間で意識が回復し、いつもと変わらない
- けいれんかどうかわからない
これらの項目については、緊急性が高くないので翌朝など、かかりつけの病院へ行きましょう。
赤ちゃんにけいれんが起こると親がパニックになりがちです。
けいれんが起きるとけいれんを抑えようと強く抱きしめたり、舌をかまないように口に物をいれたりしがちです。
それらは危険行為なので絶対やめましょう。
けいれんが起きた場合は、食べ物・飲み物が喉に詰まらないよに横に寝かします。
苦しくないように衣服のボタン・チャックを開けてあげましょう。
そしてなによりけいれんの状態をしっかりとチェックします。
けいれんが起きている時間・意識の有無・どの部分でけいれんしているかなどメモしておきましょう。
病院へ行った際にお医者さんが診断のするのにとても役立ちます。
下痢
下痢も症状によって緊急性があるものないものがあります。
緊急性が高いものは、
- 激しい下痢で水分が取れない
- ぐったりしている
- 便に大量の鮮血が混じっている
- トマトジュースのような血便が大量に出ている
- 発熱し、便が悪臭異臭がする
などの症状が出ている場合は救急へ行きます。
基本的に、水分補給ができていて、機嫌がよかったら翌朝など、かかりつけの病院へ行くようにしましょう。
下痢の際には、しっかり水分補給をすることが重要です。
そして下痢は赤ちゃんのお尻を強く刺激してしまうので、清潔に保つことが必要です。
お尻拭きなどで拭いているとお尻が赤くなり、場合によってはただれてきます。
拭くよりも座浴やシャワーなどにする方が良いでしょう。
軽い下痢の場合は、離乳食は消化の良いものに変えましょう。
いつも食べている離乳食の月齢を下げて食べさします。
ひどい下痢の場合には、離乳食は中止しましょう。
母乳はあげても問題ありませんが、ミルクは薄めてあげるのが良いでしょう。
誤飲したらすぐ救急へ
誤飲してしまったら一刻も早く救急へ行きましょう。
生後8か月ぐらいになるとハイハイを始まり、行動範囲は一気に広がります。
離乳食も始まっているので何でも口に入れたがります。
誤飲したものによっては吐かせないといけないもの、吐いてはいけないものがあります。
吐かせるものは、タバコ・ホウ酸団子・医薬品などです。
吐かせないものは、灯油・ボタン電池・洗剤などです。
いずれにしても誤飲してしまったらすぐに救急へ行きましょう。
誤飲して意識のない場合には、救急車を呼びましょう。
頭を打ってしまったらどうする
頭を打った後の症状によって判断しましょう。
赤ちゃんは頭が重いため、バランスが悪く転倒しやすいです。
よく転んだり、ひっくり返ったりしてしまします。
頭を打ってしまってもすぐに泣き、意識がしっかりしている場合は救急へ行く必要はありません。
目や鼻から出血したり、泣かない、顔色が悪い、吐いたりした場合はすぐ救急へ行きましょう。
転倒やひっくり返り、意識がない、けいれん、ぐったりしている場合には救急車を呼びます。
まとめ
赤ちゃんがいきなり発病・ケガをすると親は不安になります。
夜間だとさらにその不安は大きくなり焦ります。
- 発熱のみでは救急へは行く必要はありません
- 嘔吐には、危険な病気もあるので嘔吐物、時間などを確認してから判断します
- 下痢は、赤ちゃんの様子、排出物を確認してから判断します
- 誤飲はすぐ救急へいきましょう
- 頭を打ったら、吐き気や出血の有無や顔色を確認してから判断します
赤ちゃんの急な体調の変化で焦ってすぐに救急へ行ってしまいがちです。
緊急性がなければ行く必要はないので、赤ちゃんの様子・状態をしっかり観察しましょう。
hyo-e
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